金属アレルギーを引き起こしやすい金属と引き起こしにくい金属

金属アレルギーは、全ての金属で反応するわけではなく、人それぞれ違いはありますが、アレルギーを引き起こしやすい金属、アレルギーを引き起こしにくい金属というものがあります。

金属アレルギーを引き起こしやすい金属は、「ニッケル」「クロム」「コバルト」「水銀」「パラジウム」などです。
また、金属アレルギーを引き起こしにくい金属は、「プラチナ」「チタン」「金」「銀」などになります。



金属アレルギーの原因

金属アレルギーの原因となるものには、主に以下のようなものがあります。

  • ピアス、指輪、ネックレス、腕時計、化粧品、ベルトのバックル
  • 歯科治療用の金属
  • 食品(豆類、海藻類、玄米、キャベツ、ほうれん草、コーヒー、チョコレート、缶詰、缶ジュースなど)
  • タバコ
  • ピアス

アレルギーの原因となるものの中で、特に注意が必要なのは、ピアスを初めてつける時です。安いピアスは「ニッケル」が使用されていることが多く、耳に穴をあけたばかりで傷になっているところへ「ニッケル」が直接触れることになるので、金属アレルギーを発症しやすくなります。


  • 腕時計の革ベルト

ちょっと意外なもので、腕時計の革ベルトがあります。動物の皮を腐らないようにしたり、硬くならないように加工したものが革となりますが、その工程で「クロム」や「コバルト」が含まれる液体が使用されていて、肌が敏感な人は反応してしまいます。


  • 化粧品

化粧品も金属というイメージがないですが、ファンデーション、アイシャドーなど、化粧品のほとんどに「酸化鉄」が使用され、「酸化鉄」には「ニッケル」「クロム」「コバルト」が混じっています。化粧品を使用していて、肌が痒かったり、かぶれたりしたら、金属アレルギーの可能性があります。


  • 歯科治療用の金属

保険で歯科治療を行う時の差し歯やかぶせ物は、「金銀パラジウム合金」を使った銀歯となることが多く、この金属が原因でアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。


  • 食品

コーヒー、チョコレートには、「ニッケル」が多量に含まれています。コーヒーを飲み過ぎるとカフェイン依存症になるとか、チョコレートを食べ過ぎると太るのが心配などというのはよく聞く話ですが、実際のところは、「ニッケル」のとり過ぎになるので注意してください。また、缶詰、缶ジュースは、中身に問題がなくても、缶の金属が溶け出している可能性があります。


  • タバコ

タバコの煙や自動車の排気ガスにも「ニッケル」が多量に含まれています。タバコの煙には「ニッケル」以外にもたくさんの金属が含まれていますが、もともとタバコの煙に含まれていない金属に対するアレルギーも起こしやすくなります。