パッチテスト

「もしかして金属アレルギーかも?」と思った場合は、どの金属がアレルギーの原因となっているのかを調べるために、皮膚科でパッチテストという検査をしてもらいます。

この検査では、アルミニウム、コバルト、スズ、鉄、白金(プラチナ)、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、銀、クロム、ニッケル、亜鉛、金、銅、水銀の16種類の検査が可能となります。

金属アレルギーの検査方法として、比較的安全で一般的な検査です。

パッチテストの検査手順

パッチテスト①初診
金属の試薬を染み込ませた紙をテープで背中に貼ります。
検査当日と翌日は背中を濡らさないようにするため、入浴を控えます。また、汗をかくような運動もしないようにします。テープを貼った場所が痒くなっても絶対に掻いてはいけません。

②第1回判定(2日後)
テープをはがし、判定を行います。
この日から入浴が可能となりますが、テープを貼った場所はあまり激しく洗わないようにします。

③第2回判定(3日後)
2回目の判定を行います。

④第3回判定(7日後)
最終の判定を行います。



パッチテストの検査結果

金属アレルギーの可能性がある場合は、アレルギー反応を起こす金属の試薬を貼った部分だけが赤くなり、陽性となります。この結果は信頼性が高いとされています。
ただし、赤くならなかった金属に対しても、絶対にアレルギーの心配がないとは断定できません。

パッチテストの検査料金

健康保険が適応されます。検査代としては、健康保険自己負担割合が3割の場合で1,000円ちょっとですが、これに初診料と再診料が必要ですので、5,000円前後となります。

パッチテストの副作用

アレルギー反応を起こす可能性のある金属を皮膚に貼り付けるので、もともとアトピー性皮膚炎など皮膚に疾患がある人は症状が悪化することがあります。

また、16種類の金属で検査を行うため、今まで触れたことがない金属に対して、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。

その他の金属アレルギー検査

パッチテストの他にも以下のような検査方法があります。

口腔内金属検査
歯の詰め物に使用された金属が口の中でどのくらい溶け出しているかを測定して、金属アレルギーの原因となる金属を調べます。
毛髪ミネラル検査
髪の毛を約3cm採取し、体内の必須ミネラルが多すぎないか、または不足していないか、有害ミネラルが体内にどのくらい蓄積されているかなどを調べます。
リンパ球刺激試験
血液から取り出したリンパ球に、アレルギーの原因とみられる金属を加えて、その金属に対する反応性が高まるかどうかを調べます。